地域教育力推進課長河 野 雅 彦
事務局職員
議事係長 龍 野 慎 治 書記 鈴 木 琢 真
区民環境委員会運営次第
1 開会宣告
2
理事者あいさつ
3
署名委員の指名
4
所管事項調査
区職員による準公金等の着服について(3頁)
5 閉会宣告
○委員長
ただいまから
区民環境委員会を開会いたします。
本日も、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発言は着座にて行っていただくようお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
区民文化部長
おはようございます。本日は新たな
委員構成によります閉会中の初めての委員会ということで、よろしくお願いしたいと思います。また、本日の議題でございますが、私どもから
報告事項1件ということで、区職員によります準公金の着服についてご報告申し上げるものでございます。本件につきましては、議員各位並びに区民の皆様からのご信頼に背く結果を招いたことについて、改めて心よりおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。事故の発覚とその後の経緯のほか、
発生要因並びに
再発防止策について資料に取りまとめてまいりましたので、ご報告をさせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
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○委員長
次に、
署名委員を指名いたします。
しば佳代子委員、
川口雅敏委員、以上お二人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
それでは、
所管事項調査を行います。
区職員による準公金等の着服についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎
地域振興課長
すみません、少しお時間いただきまして説明させていただきます。資料をご覧ください。まず、表題にございます準公金でございますが、
地域センターでは、職務の関係上、区の公金ではない、区以外の団体が保有する現金や預貯金を取り扱っております。
青少年健全育成事業に係る委託料や支部が保有する現金などを準公金等という言葉で表現しております。項番1、2につきましては、記載のとおりでございます。
続きまして、項番3の事故の発覚とその後の経緯をご覧ください。事故の発覚は、5月31日の令和3年度の
出納閉鎖における
会計事務の遅延がきっかけとなります。
地域センターの業務は多岐にわたっておりまして、
地域振興課の所管ではない異なる主管課の業務も、
地域センターの
所掌事務として位置づけられております。
青少年健全育成委員会及び
青少年健全育成地区活動に関することもその一つでございます。
教育委員会事務局地域教育力推進課から、毎年18地区の
青少年健全育成地区委員会宛てに
活動事業委託金が支出されます。
会計年度の終了を受け、委託金に余剰金が生じた場合は、区に返還することになります。この地区では、余剰金が100万円程度ございました。5月31日の
出納閉鎖の当日までに返還するところ、期日内に返還がなされず、職員による
会計事務の遅滞が明らかになりました。
6月3日金曜日から5日日曜日にかけまして、
事務遅滞となった不適正な
会計処理をただすため、
当該職員に事情聴取を行いました。この聞き取りの中で、
地域センターが事務局として扱う
青少年健全育成地区委員会のほか、
町会連合会支部などの預金口座から金銭を不正に引き出していることと、通帳にあるべき残額がないという事実が発覚いたしました。発覚に当たり、
当該職員は着服したことを認めたものでございます。この表には記載がございませんが、6月3日金曜日に、全18
地域センター長宛てに、準公金の
管理徹底として、
現金出納簿、
預金通帳記載と出納簿の整合性が取れているかどうか、
手元現金について
緊急点検を実施いたしました。疑義の持たれるような取扱いのないよう、所長の責任の下、管理を徹底するよう文書を発出させていただき、私から指示したところでございます。
6月6日月曜日、
当該職員と面談しまして、現段階での
着服金額239万4,456円を示しまして、その
着服金額と返済について確認を行いました。
当該職員は、この日220万円を準備してきており、持参した金額220万円をその日のうちに弁済、翌日19万4,456円が弁済されたところでございます。
6月8日水曜日、委員の皆様もご存じのとおり、事故について報道発表を行ったところでございます。同日、6月8日、
政策経営部長、
総務部長、
会計管理室長の連名で、適正な
会計事務処理の徹底についての通知が全部署に発出されました。各課長は点検結果を部長に報告するよう指示が出されているところでございます。
6月17日金曜日、最終的な
着服金額についての確認と合意のため、
当該職員と面談いたしました。
地域振興課と
地域教育力推進課の2課で、6月1日から15日までの間、
当該職員が在籍していた年度全ての通帳、
現金出納簿、
会計簿記、領収書やレシートなどの附属資料について点検と確認を行いました。点検において、簿記への数字記載、転記ミスが発見されまして、1,350円の誤記載があり、
着服金額を239万5,806円と修正したところでございます。
当該職員には、この金額の確認と併せまして、準
公金会計の不
適正処理に伴う
被害総額確認書と題しました署名への署名を求め、記録として残したところでございます。
6月29日水曜日、7月8日金曜日にかけまして、記載の関係者の方々へ改めて事故の経緯について、説明と
再発防止について報告するとともに、このような事態が生じましたことについて、心からおわびをした次第でございます。また、この表に記載ございませんが、7月4日、
町会連合会支部長の方々との
事務事業連絡会がございまして、この場で事故について謝罪を行ったところでございます。
7月12日火曜日、警察署に今回の事故対応について相談いたしました。区が告訴を検討する際の判断について、助言をいただいたところでございます。
7月22日金曜日、
懲戒処分が発令されました。同日、区のホームページにおいても公表されたところでございます。
当該職員につきましては、準公金等から着服を繰り返し、全額返金されたものの、区政に対する信頼を著しくおとしめたとして、懲戒免職となりました。所長につきましては、準公金等の
管理責任者として、
所属職員とともに適正な
会計処理及び
確認行為等を行うべきところ、その職責を怠り、着服を生じさせた一因となったとして減給処分、課長が、準公金等の直接関与する立場にはないものの、適正な
事務処理の徹底、法令遵守を指導すべき立場にあったことから、戒告処分となっているところでございます。
続きまして、項番4の
発生要因でございますが、組織としての視点から2点ほど記載してございます。準公金等の
会計事務は、
地域センターで取り扱っており、所長が
管理責任者となっております。通帳と
現金管理を
当該職員のみに任せきりにし、所長が確認をしていなかったということが1点。次に、
地域センター事務の手引にございます準公金の
会計事務にのっとり、毎月
現金出納簿と通帳の出入りの
突き合わせによる確認をしていなかったということが2点目ということで、この2点が大きな
発生要因であったと考えてございます。
このような
着服事故を二度と起こさないよう、項番5で
再発防止策を記述してございます。まず、1つ目でございます。全
地域センターへの
組織的点検の実施です。こちらは、
会計処理に問題がないか、8月22日から9月5日までの間、
地域振興課と
地域教育力推進課の2課で全
地域センターの
会計調査を実施しております。原議の確認、通帳、
現金出納簿、出入金の書類、
領収書等の
証拠書類の照合作業を今進めているところでございます。2番目に、準
公金マニュアルに基づく手順の徹底でございます。
地域センター事務の手引に掲載される準公金の
会計事務は、平成20年に準公金の適正な
会計処理、これは、高島第三
中学校私費会計の横領事件がございまして、
総務部長、
会計管理室長から通知されたものでございますが、これにより、公金と同様の
事務処理を行うことが求められました。
地域センターにおいては、実態に応じた
マニュアルとして作成いたしまして、この手順に沿って処理をしておりますが、さらに徹底することで不正を防いでまいりたいと思っております。3番目が、
現金出納簿と通帳の定期的な突合でございます。こちらも
マニュアルに掲載されてございます。あるべき金額を確認するには、
手持ち現金と預金残額の突合となります。定期的に複数で確認することを徹底させていただきます。4番目、
地域センター所長の
チェック強化でございます。
管理責任は所長であることを改めて認識させるとともに、手元には
必要最小限の現金以外置かないこと、通帳や印鑑についての管理を徹底させてまいります。5番目、
地域振興課への定期的な報告。これまで
地域センター内で完結していた
会計処理でございますが、所長だけに任せるのではなく、
地域振興課長も関与し、確認することといたします。毎月の
現金出納簿と通帳の突合を各
地域センターから報告を受け、私も確認するようにいたします。さらに、年度で締める
会計簿記についても提出を求め、確認するようにいたします。
今回の
着服事故は、適正な
金銭管理を行う責務のある公務員としてあってはならない不祥事でございます。被害を受けた地域の皆様、
地域センターを信頼し、共に事業を取り組んでくださった皆様に心から申し訳なく思っており、深くおわび申し上げます。今後二度と起こさないよう、
地域振興課長として、職員へのコンプライアンスの意識醸成、
再発防止徹底に全力で取り組んでまいります。私からの報告は以上です。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆
川口雅敏
何点か伺います。本件は公務員の倫理に背く案件であり、あってはならない事件が発生したわけでございますけれども、私も
大変ショックを受けました。また、
当該地域の
住民関係者も多分驚きを隠せないだろうと思っております。本事案に対して地域の受け止め方、これは区はどのように認識を持っていますかね。
◎
地域振興課長
今回、公式な地域への説明としては4回ほど伺っております。その中で、まず、委員がおっしゃられたように、大変驚いておりました。それは、職員を信頼していたので、なぜこのようなことが起こったのか、非常に驚いているというようなお話でございました。その中で、町の方々の代表の方がおっしゃるのは、今回の事故で地域は非常に心を痛めていると。事故を起こした職員は、地域のためによく働いており、信頼していた。地域にとっても大変不名誉なことになったというところでございます。その中で、既に着服については全額弁済されていて、実害がない。また、今後恐らく
社会的制裁も受けるということであるので、町としてはこれ以上の制裁は職員には求めていないと。なので、過去のことは過去のこととして、今後こういったことが起こらないように、
再発防止を徹底していただきたい、そういったお話をいただいているところでございます。
◆
川口雅敏
二度とこのようなことが発生しないことが最低限指導していかなくちゃならないと思いますけども、この資料に、
再発防止策が5点記載をされておりますよね。少人数で構成されている
地域センターという組織的な要因に対する
再発防止策としては、区はどのような認識を持っているのか、その辺はいかがでしょうか。
◎
地域振興課長
地域センターの
職員体制が、標準的な場合として、
正規職員が3人、再
任用職員が2人ということでございますけれども、人数多い少ないではなく、こういった
現金管理は、適正に複数でやっていくべきだと思っておりますし、またそのように指導していくところでございます。
一般職員、副所長、所長というふうに3段階の
チェックが可能でございますので、そういったことを徹底してやっていくつもりでございます。また、今回
再発防止の(5)にも記載してございますように、まず
センター内できちんと確認をしていただく、その後の管理については私がまた見ていくというような、そういった組織的な
チェックをしてまいりますので、それで再発を防いでいくようにしていきたいと思っております。
◆
川口雅敏
それと、私の地元の
蓮根地域センターは、コロナの前は、やっぱり夏のこの時期、
青少年健全育成事業が非常に多くて、私なんかも結構出ておったんですけども、確かに少人数で本当によくやっているというのは、どこの
地域センターもそうだと思いますけども、ただ一方で、そのような小人数制では、ある程度個々の職員の裁量に任せる必要があったと思うんですよね。
互いの職務を
チェックすることに非常に難しさが私はあると思っています。今回の事案が発生した要因の一つには、上司による組織的な管理が不十分であったと、こういうふうに言われておりますけれども、
センターの責任者は所長であると思いますけれども、さらに上司である課長による監督の関わりを強めるべきと私は思っておりますけども、その辺の見解はいかがでしょうか。
◎
地域振興課長
長となった者、例えば係長であっても、所長であっても、管理職であっても、その長となる
マネジメントは、三つの
マネジメントがあるというふうに考えています。一つに、仕事の管理、また人の管理、
人材育成ということで、所長は所長として、その係、また所というスモールな中での仕事の管理、人の管理、
人材育成をしていかなくてはいけなくて、私はまたそれよりも少しスケールが大きくなった状況で、仕事の管理、人の管理、
人材育成をしていかなくてはいけないと思っております。今回、仕事の管理というところであれば、事務の適正な管理ができなかったというところにまずミスがあり、また人の管理というところにおいては、どこまでコミュニケーションがきちんと取れていたのかなというところにも目を向けていかなければいけないかなと思っております。そういった中で、私自身の管理職の
マネジメントとしては、当然仕事の管理をきちんと適正に見ていくということとともに、今も職員とはかなり時間をかけて面談というのをやっておりますけれども、よりそこのところで、その者の抱えている課題、またはその人をきちんと見るというような面談などもより一層しっかりやっていきたいなと思っております。仕事の管理、人の管理、また
人材育成に関しては、管理職の重要な
マネジメントだと思っておりますので、そこをより一層、私の中でも反省を含めて、きちんとやっていきたいと思っているところでございます。
◆
川口雅敏
地域振興課長のみならず、
地域振興課の職員の皆さんが日頃から
センターの事務の状況を把握することが大事だと思っております。それが一番重要かなと思っておりますけども、日頃の
センターと本庁との交流状況とその関係の強化について、この2点について見解を聞きたいと思います。
◎
地域振興課長
地域センターと本庁とのつながりでございますけれども、これは日頃から非常に連携が取れているところでございます。まず、オフィシャルな会としては、毎月1回、所長会と副所長会というのがございまして、それにはそれぞれ
地域振興課の職員も一緒に同席しているところでございます。この所長会、副所長会というのが非常にボリュームのあるものでして、区政のいろいろな
報告事項など、各所管から所長また副所長会に流れます。その後、私のほうで、現在抱えている区としての課題、また
地域センター、
地域振興課としての課題、それをどのように解決していくかというような、そういったディスカッションの場、また
職員同士で課題を話し合う、そういった時間などを一緒に設けておりますので、
地域センターの持っている課題などは、私
ども地域振興課、本課のほうでも十分認識しているところであるのと、今ちょうど
IT推進課のほうで、チャットというシステムを今私たちが使っているパソコンの中に入れていただいております。その中で、
チャットルームというのをつくっておりまして、
センターと本課、また課長においても、毎日毎日いろいろな、今日はこういったことが起こったんだけど、これについてはどうしよう、
地域振興課、本課のほうの指導がほしいとか、いろいろなことが盛んに行われておりますので、風通しは非常によい状況になってございます。
◆
川口雅敏
最後、私が思っていることを言わせてもらうと、18
地域センターを、こういうことがあったんだから、
監査委員事務局が今年度その18
地域センターを監査したほうがいいんじゃないかなということを思っているんですけども、その辺はいかがでしょうかね。どう思いますかね。
◎
地域振興課長
先ほど申し上げるのが漏れてしまいました。
再発防止の1番で、全
地域センターへの組織を挙げた点検の実施ということで、今回、先ほど私のほうでお伝えしたのが、
地域振興課と
地域教育力推進課の2課で回るというお話をさせていただいたんですが、実は9月の下旬から、
監査委員事務局のほうでも、全
地域センターに
現金管理というところで、
定期監査を拡大した状況で回ることになっております。
監査委員事務局は2年に一遍、
地域センターに監査に入っているんですけれども、令和3年度に行った9か所を9月21日からかけて回り、また11月になりますと、本来予定されていた今年度分の
地域センターの監査に、そこの
現金管理というところを拡大して設けて、監査に回るというような、そういったお話をいただいているところでございます。
◆さかまき常行
よろしくお願いいたします。
再発防止という観点について、何点かお聞きしたいと思います。今、質疑の中でもある程度明らかになったところもございますが、重ならない範囲で聞いていきたいと思います。こういった事象が起きたときには、直接的、また本当に間接的な原因をしっかりと究明をして、
再発防止としては、その起きてしまった原因に対して、ちゃんと
再発防止が図られているかということを見るべきかなと思っているところでございます。まず、直接的にこういうことが起きてしまった原因に関してお聞きしたいと思うんですが、出納簿と通帳の出入り、そういった
突き合わせ等は
マニュアル上には記載があったというふうにお話がございました。1つ原因としては、
マニュアルには記載があるんだけれども、
マニュアルどおりできていなかった原因は何なのかというところが見るべき観点かなと思っております。その上で、ちょっと
マニュアルについてお聞きしたいんですが、運用の手順としては
マニュアルにきちっとあったんだけれども、今回はそれどおりできていなかったというところが1つ事象としてあるかと思います。もう一つは、発生の原因として挙げていますけども、上司が確認する
組織的管理というところが触れていますが、まずお聞きしたいのは、
マニュアルにあるんだけれども、
マニュアルどおりにできていなかった原因は何なのかと考えているのかということと、
センター長が確認をするということは、
マニュアル上には記載があったのか、なかったのかということを聞かせてください。
◎
地域振興課長
マニュアルがどういったものなのか、ちょっと簡単にご説明したいと思います。
センターが扱う準公金の
管理方法としてなんですけれども、まず、収入があった場合は、収入通知という、そういったペーパーを作り、それを起案し、
証拠書類を添付して、所長まで決裁することになっています。また、お金が出るとき、支出後のとき、また
事業終了後には、
支出通知として、それをまた
支出通知を作成して、起案して、
証拠書類を併せて所長まで決裁することになっています。それで、お金の出入りをそのペーパーに記すことになっております。また、
月次点検として、職員が毎月末に、
現金等保管状況報告書というのがあるんですけれども、それに
手元現金と通帳、または簿記をそろえて所長に確認を行うことになっています。最後に、
年次点検として、決算資料を作成して、それをまた所長が確認することになっているんですけれども、また日々の管理として、現金の受け払い状況を常時把握するため、
現金出納簿というのを添えて動きを見るところなんですけれども、この中で、この
マニュアルどおりできていなかったのが、
月次点検というのがこの地区ではできておりませんでした。簿記と
現金出納簿、また通帳というものを合わせて見て確認をするわけなんですけれども、通帳の動きが、見ればすぐに分かるほど不必要なときに金額が下ろされていたり、よく分からないときに入金があったり、そういったような状況になっておりましたので、その通帳をきちんと見ていれば、まずすぐに一目瞭然で分かったものでございます。ですので、今回の事故については、そこのところが所長の役割として、
マニュアルに載っているものについて適正に行われていなかったということが明白だということです。それはそのまま先ほど申し上げました
懲戒処分の文言に載っていることにつながっていっているところでございます。
○委員長
よろしいですか。なぜ適正にできなかったかということ。
◎
地域振興課長
すみません、答弁漏れでした。なぜ適正にできなかったということは、この上司の言葉によれば、職員を信頼しきっていたということでございます。この
センター長自身も、かつてそのほかの
センターで副所長を務めていた経験のある者でございます。自らが副所長、現金を扱う立場にあったときには、とにかく町のために一生懸命動くのが自分のまずやるべきことだということで、お金に手をつけるとか、そういったことはまるで考えたことがなかったと。自分はそういうふうに思っているのだから、当然職員も同じように考え、同じようにやってくれるだろうというふうに丸っと信じていたということでございますので、そこが大きな落ち度だったかなと思っております。
◆さかまき常行
ありがとうございます。
マニュアルに記載があるけれども、どの部分がやれていなかったのかということが、今お聞きして、理解をしました。それがなぜできていなかったということに関しては、信頼をしていたので、そこの部分の手順を、省いたといいますか、できていなかったということなんですが、先ほどのお話でもちょっと出ていましたが、
月次点検をやる、信頼したから省いたという、簡単に言うとそういう趣旨かと思うんですが、
月次点検をやる時間がなかったとか、手間がかかるので割愛していたというようなことではなかったのかということと、一斉の点検を実施されているというふうに、他の
地域センターもやっていたと思うのですが、同じように、
信頼関係によって、事故にはなっていないですけども、日常の中で
月次点検を省いていたようなことはあったのでしょうか、この2つをお聞かせください。
◎
地域振興課長
手間ということでございますけれども、ほかの17
センターはきちんとやっておりますので、時間がなくてそれができなかったという言い訳にはならないと思っております。また、今18
センターの一斉の点検というものを動いているんですけれども、実は8月22日から、昨日から始めたばかりですので、ほかの
センターで何か手落ちがあったかどうかについては、これから見ていくところでございます。また、
センターの準公金の取扱いの
マニュアルですけれども、平成22年からずっと作り上げてきて、それで、
センターの実情に合った形で作っておりますので、さほど難しい簿記やら
現金出納簿ではございませんので、しっかりやっていかなくてはいけないものだと考えております。
◆さかまき常行
先ほど課長のご答弁の中にも、事務の適正化という仕事の面の管理と人の面の管理というお話がございました。いわゆる事務の手順として不備があるかないかで、
マニュアルもきちっと定まっている業務ですので、
マニュアルどおりやるということと、
チェック機能が今回強化されていますので、そういう意味では、ぜひ再発、二度と起こらないように努めていただきたいと思っているところであります。その上で、人の管理ということで、今回、
信頼関係に基づいて任せてしまったというところが一つの要因ではあるので、固有といいますか、その人の管理という部分も、どういうふうに仕事をやっている課員の方なのかをどう見ていくかという観点も、ある意味要因の一つなのかなと思っているところであります。先ほど面談等の充実のお話がありましたが、そういう意味では、業務を任せたり、各仕事を割り振りしたときに、適正な職務を適正な人材に割り振っていくという管理も
再発防止としては非常に重要な点かと思いますので、コミュニケーションの充実、先ほどお話ありましたが、それについて今後に向けて何かご見解があればお聞かせください。
◎
地域振興課長
コミュニケーションということで考えますと、コミュニケーションが豊かに行き交う組織をつくるということ自体は、組織の力を非常に高めていくと思います。職員一人ひとりの意欲を引き出して、不正も防ぐことにつながることと思っています。まず、職場の風通しをよくするということについては、私自身の組織経営の理念でもあり、町連やら所長会やら、毎回思いを伝えてきたところでございます。改めて、そこをもう一度徹底していきたいと思っております。人の管理というのは、コミュニケーションを取ること、個人個人に目を配ること、組織の中で人をどういうふうに生かしていくか、その職員の個性とか、また課題など把握をしっかりすることで、良好なチームワークができていくと思いますので、私自身、組織運営するためには、それを伝えるとともに、所長にも同じように、私と同じ思いで、
センターの人の管理という面でやっていっていただきたいと、改めてそういう思いを伝えていきたいと思います。
◆さかまき常行
ありがとうございました。ぜひ、今回の
再発防止策、しっかりと徹底していく中で、二度と起きないように進めていっていただければと思います。
◆荒川なお
まず最初に、1番の事故の概要のところで、
青少年健全育成地区委員会関係経費と、
町会連合会支部関係経費と、あと
地域センター関係経費というのが書かれていて、
着服金額はこの3つのところの合計なんだと思うんですけども、それぞれ幾らなのかというのは今示せますか。
◎
地域振興課長
お待たせして申し訳ございません。まず、
青少年健全育成地区委員会に関する経費の中からは、108万7,545円。そして、町会連合会の支部は、92万4,681円。そして、
地域センターの関係経費が38万3,580円となります。
◆荒川なお
今回、こういう事故が発覚して、より正確にこういうのをもっと出されなきゃいけないかなと、それでちょっと今聞いたんですけども、できれば、今ここで報告されるときに、内訳がしっかりとこの資料に出ているべきではなかったんじゃないかなと思うんですけど、なぜ出せなかったのかというのもお聞きしたいんですが、お願いします。
◎
地域振興課長
申し訳ございません。本当に出せなかったわけではなく、至らずに載せませんでした。申し訳ございません。今後は必要な情報は載せていくようにしたいと思います。
◆荒川なお
より正確にね。私も、これがマスコミで取り上げられたときに、最初は、青少年の健全、ここだけなのかなという、資料とか見ない段階では、そういうふうに思っていましたので、ちょっと認識が違ってしまうと、やっぱりよくないと思います。あと、それを文書とか、資料でも出せますかね。今言ったような内訳を資料でも後で頂きたいんですけども、それもお願いします。
◎
地域振興課長
後ほど資料としてお出ししたいと思います。
◆荒川なお
私も、あと5番の
再発防止というところについてお聞きしたいんですけども、まず最初に(3)、これは既に幾つか質問ありましたけれども、複数人でというところでは、ほかの17のところでは先ほどの答弁だとちゃんとやられていたということなのかなとは思うんですけども、過去、こういうときはやれていなかったとか、忙しい時期とか、複数じゃなくて、やっぱり1人というか、もともと人数が少ないのでね。そういったところについて、過去の聞き取りまではどこまでできているのかというのがちょっと気になっていたんですけれども、そういうのは全部、過去にもちゃんとほかでやられていたということが確認されたということでいいんですかね。お願いします。
◎
地域振興課長
こちらの
月次点検にしましても、締めたとき、すぐに3人なら3人で同時に見せなくても、例えば2人しかいないときであれば、先に2人見せて、後でということもありますし、その確認する時間は幾らでもありますので、ここで時間がないから1人だけというような確認というのは、時間に関してはないと思っております。また、私が今、回っているところに関しましては、自分が在籍していたその年次を見ているわけですけれども、それに関しては、複数で
チェックしているということで確認しているところでございます。
◆荒川なお
あと、もう既に、昨日からですかね、いろいろ始まっていて、課長もこれから
チェックをしていくということなんですけども、先ほどもあったこの
マニュアルには、これから何年、いつからになるか分からないですけども、今言ったような課長も
チェックをしていくとか、この
マニュアルが変更というか、追加されることになると思うのですが、そういうことはされるんですか。そこもお聞きしたかったので、お願いします。
◎
地域振興課長
この
マニュアル自体は、非常に整理整頓されておりますので、この手続の手順については、新たに改定することはないんですけども、加えるものとしては、これから定期的に
地域振興課長のほうに報告をいただくことになっておりますので、
マニュアルに追加するとすると、その課長へ点検を受けるというようなところが追加する予定になります。
◆荒川なお
私自身も、しっかり明記したほうがいいんじゃないかなと。やっぱりそれがないと、
マニュアルにないからということで、いつの間にか年月が経って、なくなっているということもあるかとは思うんですけども、それはこれからということなので、やっていただきたいなというふうに思います。あと、先ほどの答弁の中で、複数人体制でやれていたんではないかということですけども、ちょっとやっぱり聞いていて、時間がそのときは何人かしかいなかったとか、そういうことが、もともと三、四人しか正規というか、職員が少ないので、そういうふうになるかなと思うんですけど、先ほど言った信頼しきっていたとか、
信頼関係は多分あると思いますので、ある程度、また起こってしまう、やはり
再発防止としてはちょっと弱いのかなと思うんですけども、やはりこの人員、人数とか、そういったところも、今後、今の人数で大丈夫というふうにならないで、やっぱり考えていかなければいけない。これは
地域振興課だけの問題ではなく、人事課とか、そういうところにも入ってくるのかなと思うんですけども、そういったところを今後変更していくという、今年度要望していくとか、そういうことはどれくらい今考えているのかというのもお願いします。
◎
地域振興課長
今回の準公金の手続手順に関して、人員要求する予定はございません。これは、この人数においても適正にできることですので、先ほどの私の答弁の仕方がちょっとまずかったかなと思うんですけれども、複数で確認しろということであれば、複数の確認ができるはずです。それぐらいの能力がなければ、私たち、地域の方々の大事なお金を預かる、そういった仕事はやってはいけないと思いますので、それぐらいきちんとやるべき職員であると思っておりますので、そこについては複数で
チェックするということは徹底させていただきたいと思っています。
◆荒川なお
複数でやるというところなんですけど、やっぱり今回、できる人たちというところでもともと事件が起きているわけですから、何か今の答弁で大丈夫というふうにはなかなかならないかなと思うので、しっかりと点検はしていただきたいと思います。すみません、あと1つだけ聞き忘れていて、ほかでちょっと答弁を聞き漏らしていたら、ごめんなさい。この定期的な、5番のところですけども、課長のほうへの報告というのは、これ、どのくらいのペースというか、何か月、月1ということでいいんですか。そこを聞き忘れてしまいました。すみません、お願いします。
◎
地域振興課長
所長が毎月毎月確認するものと同等のものを私のほうに上げていただくことになります。なので、毎月18
センターから、それぞれの部門別のものを、青少年であったり、町会連合会であったり、そういったものの報告をいただく。また、年に1回、会計報告としての年次の報告は最低限もらうようにすると考えています。
◆しいなひろみ
よろしくお願いいたします。質問が重複しないようにさせていただきます。2点だけ。この4年間にわたり着服を繰り返したということなんですけれども、その4年間にわたった着服を繰り返した回数って何回ぐらいなのか。最初例えば少額だったのが、だんだん金額が増えていったのか、そのあたり少しつまびらかにしていただけたらなと思うんですね。当然、
再発防止には、なぜこの対象者がこういったことをしたのか、その背景をしっかり把握しなければいけないんですが、何のお金に困って着服をしてしまったのか。そのあたりのヒアリングは当然されていらっしゃると思います。そこをお尋ねしたいのが1点目。2点目なんですけれども、報道発表された後に、私も新聞に掲載された記事、確認しましたが、これを見た区民の方から、どのようなお叱りのご意見が入って、どのような対応をしたのか、その2点教えてください。
◎
地域振興課長
今回、この事故を起こした
当該職員が在籍した間の通帳の出し入れをずっと追っていきました。件数だけを言わせていただきたいと思うんですけれども、まず青少年健全育成の通帳のほうですけれども、それですと、お金を引き出した全件数は、調べたところ117回、そのうちの疑いがあるという件数は39件、また入金の処理において、お金が入ってくる件数、全件数が75件、そのうちの、これは正しい入金なのか、どういう入金なのかというあやふやな入金が23件、そういったような出し入れとしては件数としてはありました。ただ、この下ろしたもの、入れたものというのが適正なものなのか、不適正なものなのかがはっきり判明しないところなんです。実際、この職員の手口と言ってはなんなんですけれども、預金にあるものからお金を引き出し、それを現金化して、簿記上は、金庫、またそういったところに入っている
手持ち現金として下ろしたというふうに簿記上になっているんです。ですので、
現金出納簿になっているので、そこのお金を着服したのか、それとも金庫に入っていたかについては判明できないんですね。そういった意味で、この金額が果たして下ろして着服しているのか、それとも下ろして金庫に入っていたかというのが判明できないため、疑いがあるというような形での件数となっています。主に青少年の通帳の動きとしては、そういったところでございます。その中で、この者がどうして着服をしたのか、その理由は何かというようなお問合せでございますけれども、この
当該職員との聞き取りの中では、まず借金があるということの前提の下でございますけれども、生活費を補填するために着服を繰り返してしまったと。遊興費などに使い込んだものではないというふうに、本人からの聞き取りではそのように話しておりました。最後のご質問で、報道発表後の区民からの問合せにつきましては、私ども、
地域センターにも、
地域振興課、本課にも、また人事課さんのほうにも一切お電話はございませんでした。なぜそういった問合せがなかったのかは分かりませんけれども、一切そういったお電話等はなかったところでございます。
◆しいなひろみ
ご答弁ありがとうございます。疑わしい件数が想像していた以上にとても多いことに驚いたんです。これは推測ですけれども、やっぱりこれだけの数疑わしい件数があるということは、この当事者もだんだん感覚が麻痺していったに等しいんじゃないかなと思うんですね。今となってはですけれども、上司の方がとても信頼していたので、毎月の
チェックもしていなかったのを本当逆手に取ったという事案だったんじゃないかなと思いますが、とにかく
再発防止に今後は努めていただいて、このようなことが二度と起きないようにしていただきたいと思います。以上です。
◆小林おとみ
お願いします。大変、職員の不正事件ということで、残念な報告だと思います。意図を持って不正をすれば、意図できる、どんなところでもそういう事件は起きる。しかし、意図を持ってしてもできないようにする予防措置というのも大事なことで、この中から何を教訓に引き出すかというのは大事なことだと思うんですね。それで、幾つかちょっとお金の性格について知りたいんですけども、
青少年健全育成地区委員会関係経費というのは、これは全部区から出されている税金なのかどうかと。それから、
町会連合会支部関係経費というのは、性格としてはどういうお金なのかと。あと、
地域センター関係経費というのはどういうお金なのかというのをちょっと教えていただきたいんですけど。
◎
地域振興課長
青少年健全育成地区委員会でございますけれども、こちらは
青少年健全育成地区委員会に区側から委託経費として活動費をお出ししているものですので、区の税金、いわゆる区からの経費として委託金を出しているものでございます。それと、支部の会計でございますけれども、こちらは、まず各町会や自治会などが支部のほうにお渡しする会費、いわゆる支部費と言っているんですけど、支部が運営するために町会さんが支部に集めるお金のほかに、区からの補助金も入っております。例えば運動会やら、地区祭りやら、そういったものを単発的に区が補助金として支部のほうにお出ししておりますので、そういったお金が入っているところでございます。また、こちらに書いてある
地域センター関係経費というのは、主に募金など、一旦
地域センターで集めて、その募金をまた総務課さんにお渡しするなど、そういった一時的なお預かりの金額が入っているものでございます。
◆小林おとみ
ちょっとその前に、準公金ということについて、やはりこの問題で少しいろいろ考える必要があるんじゃないかなと思って聞いているんですけど、区の会計監査の
会計事務規程は適用されない。だけど、職員が職務として管理する必要性があるものだということで、実質上公金と等しい管理をしなきゃならないということになっているものだと思うんですね。そういうふうに考えますと、一つひとつのお金の性格に合わせてきちんと処理される必要があって、
青少年健全育成地区委員会について言えば、全部が区の委託費用だと、ほかから入ってくるお金はないということであれば、あるいは参加費とか、そういうのもあるのかどうか、もしくはあるのかも分かりませんけど、委託費だったら、区の担当、地域教育力ですか、そこはどのような委託をして、委託だからお金を出してしまえばそれで済む話ではなく、一つひとつの事業についての趣旨などについても報告を受けたりということをどういうふうにやっているのかを担当部署からお答えいただけますでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
こちら、
青少年健全育成地区委員会活動事業委託といたしまして、各
地域センターのほうに、いわゆる青健活動の事業経費を委託をしているものでございます。こちらにつきましては、青少年の地域活動でありますとか、スポーツ野外活動などを行っていただくことを想定してお出しをしていただくものでございます。委託に当たり、この委託料をお支払いするに当たりましては、各地域のほうから、いわゆる事業計画などをお出しいただくということにしております。そうしたものを踏まえまして、私どものほうで、青少年の人口など、各地域の地域規模なども踏まえながら、各
地域センターにお出しする委託料を算定いたしまして、年3回お支払いをさせていただくものでございます。最終的には、報告を上げていただきまして、その中で、先ほど
地域振興課長からもお話がありましたが、余剰金が出た場合については、返還をいただくという取決めになってございますので、そうした一連の手続を
出納閉鎖の年度末までに行うという流れで委託料を執行管理しているという状況でございます。
◆小林おとみ
年3回の報告の際には、事業の実施状況だけなのか、それともその際の委託料の収支状況などについても併せて報告していただくんでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
委託料の交付を年3回ということでございますが、その中で、基本的には、第2期の支払いの前、第3期の支払いの前、年度末、この3回に執行状況を確認させていただいておりますので、例えばコロナなどで事業が中止ということであれば、執行状況が少なければ、その段階で契約額を変更させていただくですとか、そうした各地域の状況に応じて委託料をお支払いをしたり、契約額を変更したりということは、それぞれ地域の状況を把握した上で行っているという状況でございます。
◆小林おとみ
今回100万円からのお金が残っていたんですけれども、3回の中で、一定程度の事業の状況を見ながら、お金を正確な収支になるべく合わせていくことは仕組み上できないんでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
今おっしゃったように、なるべく必要な額をお出ししていくということを基本に、執行状況を確認しながら、不要な部分があれば契約額を減らしていただくということを基本に行ってございます。ただ、いわゆる年度末の時期等の事業というものも、実施をするという見込みの中でお出しをしているという部分がありますので、今回については、そうしたコロナの影響で、やはり私どもが想定している以上に中止となったような事業もある中で、この100万円を超える余剰金が出たというところが現状となっております。
◆小林おとみ
もう一つ、その報告の際には、
青少年健全育成地区委員会の役員の方というのが必ず目を通して、役員の会長なり、監査なり、分かりませんけども、そういう方の
チェックを通っているということも確認できますか。
◎
地域教育力推進課長
各青健の地区委員会でご報告を上げていただきますが、その報告の過程において、いわゆる会計監査というものを行っていただいているということで承知をしているところでございます。基本的には、地区委員会の中の会計監査の役に就いている方に、そうした簿記ですとか関係書類を見ていただいて、適正な
会計処理が行われているかという確認をもって、それを踏まえて、最終的に報告が私どもに上がってくるという流れで承知をしているところでございます。
◆小林おとみ
もう一つお聞きしたいのは、この
青少年健全育成地区委員会そのものを所管するのはどこで、そこにいろんな
青少年健全育成事業をやっているのは、事業は地域教育力かもしれないけれど、
青少年健全育成地区委員会の運営そのものに責任を追っているのは、区の所管としてはどこになるんでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
青少年健全育成事業の実施については、私ども、教育委員会の
地域教育力推進課となってございます。いわゆる地区委員会にお出しした委託料のお金の管理というところについては、区の条例など、規定に基づいて
地域センターに行っていただいているというような関係になっております。
◆小林おとみ
青少年健全育成地区委員会というのが、区の地域教育力の委託事業以外のものは何もやらないのですか。区の委託事業だけをやる団体なんでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
基本的には、いわゆる私どもの
青少年健全育成事業を実施していただく主体として構成していただいているので、いわゆる地域の団体ですので、厳密にその団体名でこの事業以外の活動をしてはならないというところはないとは思いますけれども、基本的には、私どもが委託している事業の担い手として構成をしていただいているという理解でおるところでございます。
◆小林おとみ
ちょっと私、役所の仕組みとして分かりにくいなと思うのは、仕事の中身は地域教育力として、成人の集いとかいろいろ、地域によってやり方がいろいろで、青健だけでやっていたり、そうじゃないところと一緒になってやってみたり、いろんな方法がまた地域であるんじゃないかなとも思って、それぞれの色があるんだと思うんですよね。だから、
青少年健全育成地区委員会そのものをきちんと組織として、指導というのもおかしいけれども、区の所管の中で、きちんと拡充していったり、活動してもらったりということを、いつもそこを視野に入れていく部署というのは、
地域教育力推進課なんだということであれば、お金の部分だけを
地域センターの職員がやっているのが、またそれがどうなのかというのも、根っこの問題として私は出てくるような気もするんですよ。そうであるならば、それぞれの青少年健全地区委員会を担当する部署、事務局というのは、どこがやるのかというのも議論の対象になるんじゃないかなという気もしてきたりもするんですけども、ちょっとそれは私の問題意識です。ありがとうございます。
それから、町会連合会の支部の関係ですけども、これは町会の会費ですから、町会員から集めた会費から地域が上げるものもあり、また行事によって区の補助金も入ったりということですけども、これは一括で一つの通帳で処理をしているんでしょうか。それとも、いろいろな通帳に分かれているんでしょうか。
◎
地域振興課長
支部の関係の通帳は1つにまとまってございます。その中で、支部としての会計のものでございますので、町会からの支部経費、また区からの補助金、そういったものは一つのまとまった通帳、また一つのまとまった
会計処理の中で行われているところでございます。
◆小林おとみ
さっきの青少年もこちらもそうなんですけど、通帳、それから通帳の出し入れの管理、印鑑の管理、それからキャッシュカードでやっているのかどうか。実際には
会計処理は、これは通帳と印鑑なんでしょうか。それともキャッシュカードなんでしょうか。
◎
地域振興課長
こちら、事故のあった所管に関しましては、キャッシュカードはなく、通帳と印鑑のみでの引き出しや入金でございます。
◆小林おとみ
準公金については、全て通帳と印鑑だけというふうな決まりになっているのか、キャッシュカードをやっているところもあるのでしょうか。
◎
地域振興課長
キャッシュカードを持っているところもございます。キャッシュカードであろうが、印鑑であろうが、要は通帳の出し入れをすると必ず記録が残りますので、そこは、キャッシュカードを使った場合は、その時点ですぐに記帳するようにと話はさせていただいているところでございます。
◆小林おとみ
出し入れの一つひとつについて、先ほど通帳の何件も訳分かんないというのがありましたけど、本当だったら、1件1件について趣旨が分かって、決裁をもって下ろすということをやるのが普通の出し入れなんだろうと思うんですね。そこら辺の基本的なことが、公金ならそうなんでしょうけども、そういうふうになっていなかったのが、信頼したからだと言うけれど、役所としては、当然ながら通帳の出し入れは一つひとつ決裁があってできるものというのが大前提だと思うんですけど、そこは確実にできなかったのはなぜなのかという変な質問ですけど。
◎
地域振興課長
お金の出し入れに関しては、一つひとつ書類を残すことになっておりますので、それはできているんです。今回の着服については、そのお金の一つひとつの出し入れの公金と同じような書類はきちんとできているんですけれども、そこをかいくぐり、この事故を起こした職員が所長の管理している印鑑を自分で勝手に使い、キャッシュカードでない場合は、払出表という、その書類に自分で金額を書いて、判こを押して、それで下ろしに行ってしまっているので、所長の管理しないところでお金を下ろしていたということが、その着服のやり方というか、手口なんですね。ですから、正式なものは、きちんとその払出表に書いて、所長に見せ、所長の判こを押してもらって下ろしている。自分で着服するものに関して、そういった所長の関与を受けないまま下ろしていたと。なので、そういうことをやっていても、日々日々、または月1回でも通帳をきちんと見ていたら分かるでしょうということをお伝えしているわけなんですけれども。
◆小林おとみ
要するに、印鑑の管理、印鑑を押すのは、出す人が本当は押すべきなんですよね。だから、その印鑑の管理を本来なら通帳の管理と印鑑の管理、別にしなきゃいけないんじゃないかと思うんですけど。青少年健全育成の名義も知りたいんですね。あれ、名義は会長の名前なのか、団体名なのか、所管の名前なのか。会長が代わるたびに通帳の名義も変えなきゃならないのか、その辺も知りたいです。すみません。
◎
地域教育力推進課長
ただいま口座名義のお問合せでございます。口座名義については、基本的に二通りございまして、地区委員会会長名と、あと
地域センター所長名の二通りがございます。基本的には、地区委員会会長名というのが基本でございますけれども、いわゆる委託金の受領というものを
地域センター所長に代理権を授与した場合については、口座の名義を
地域センター所長名に変えて管理することができるという取扱いにしてございますので、そうした流れから、通帳については二通りの名義が考えられるというところになっております。
◆小林おとみ
ちょっと今の分かりにくいんですけど、なぜ二通りに分けるのか。当然ながら、その会の会長名だったら、会長が代わるたびに名義も変えなきゃならないということが起きますよね。それと、その
センター所長名でもいいという口座も作っておくという意味は、どういう意味ですか。
◎
地域教育力推進課長
いわゆる通帳の名義の作り方として二通りということで想定をしてございまして、1つは、地区委員会会長名での口座として管理をするということになりますので、会長名で、当然印鑑も会長名の印鑑ということになりますが、そうしたことを基本としながらも、いわゆる
地域センターで、その委託金の受領というものの現場の手続も含めて、それを任せるというようなケースについては、通帳の名義についても
地域センター所長名で通帳を作って、
地域センターで管理するという、そうした管理の仕方というものも含めて、
青少年健全育成事業の委託の中では、管理の方法として、幅を持って運用しているという中で、口座の名義をそのように位置づけているところでございます。
◆小林おとみ
分かりました。長い間のやり方の中で、二通りのやり方で、やりやすいようにやってきたというような感じで理解しましたけども。ちょっとそれも含めて、現状は分かりました。それから、町会連合会の話をちょっと聞きましたけど、もう一つ、
地域センター関係経費ということで、寄附金とか募金とかという話ですけど、これは現金で預かっているんですか、通帳で預かっているんですか。
◎
地域振興課長
こちらも通帳で管理しており、こちらの通帳の名義は、
地域センターの所長になってございます。
◆小林おとみ
集まったら、寄附金などでいけば、例えば災害の寄附金とか、それからいろんな募金、義援金とかありますよね。性格ごとにそれぞれ集まったらどこに出すとかということになりますよね。社協に出すとか、相手がどこか分かりませんけど、そういうことの管理は誰がやるんですか。
◎
地域振興課長
窓口でお金を預かりますと、まずそこで預かり証みたいなものを相手にお渡しするとともに、一旦は現金でお預かりして、その後通帳に入れて管理をするというような形になっております。ある程度、例えば日赤の活動費などを集めるときも、かなり、5月ぐらいから8月ぐらいまでとかと、結構長いスパンになるんですね。なので、一度お預かりして、それを総務さんに持って行くまで、8月ぐらいまでためておいて、それでたまった段階で総務さんにお届けするというような形になっておりますので、一旦
地域センターでお預かりする間は、通帳に入れて管理するというような形になっております。なので、ほかには社会福祉協議会の会費であるとか、そういったものもお預かりして、通帳に入れて、しかるべきときに社会福祉協議会に持っていくという、そういったような取扱いになっているところです。
○委員長
小林委員の質疑の途中ですが、20分経過をいたしましたので、ほかの委員で質疑ある方がいらっしゃいましたら挙手願います。
(発言する人なし)
○委員長
ございませんか。では、引き続き、小林委員。
◆小林おとみ
これ以外もうあまりやらないで終わりますが、年度末に38万円残っていたとさっきの話、
地域センター関係費ですね。さっき、足らなかった、最終的には38万円幾らが着服されておりましたという話なんですけど、これだけのお金が結局残っていくというのがよく、日常そういう状況なんでしょうか。私たち区民にしてみれば、預けたお金は、なるべく早くに目的のところに届けてもらいたいと思うのがこの募金や義援金だと思うんですけども、それが残っていくというのは、ここはあくまで、先ほどおっしゃった、8月までに払えばいい会費だけが残っていたとか、そういうようなことなんでしょうか。
◎
地域振興課長
こちら、
地域センターの様々な雑費を入れるような通帳となってございます。ですので、お預かりした義援金やら、ただトンネル的に通っていくものもあれば、そもそも
地域センターとして持っている、そういったお金も入っている口座なんですね。ですので、この年度末の時点で、三十何万円何がしかの金額はあったというところでございます。
◆小林おとみ
これは公金ではないですよね。
地域センター関係経費、
地域センターの公金ではないですよね。あくまで準公金で、
地域センター関係経費だけで別の口座ということですよね。
◎
地域振興課長
こちらは公金ではなく、準公金として、
地域センターとして入っているお金でございます。
◆小林おとみ
お金の性格が分かりましたが、私、ちょっと提案したいのは、先ほど川口委員が監査はどうしたんですかとお聞きしたら、9月末には今年予定していない9か所については、現金についての監査はすると、今年予定しているところの9か所については、現金監査について拡大してやるという話なんですけど、これ、手持ちの現金と預金の関係だけを監査委員が見に行って、
地域センターだけを一応点検するというだけでいいのかどうかなと私は思うんですよ。区全体では準公金って物すごくたくさんあるんだと思うんですね。かなりの件数があると思うんですが、時々にきちんと、部長名で全部確認は行ったとは言うけれども、それは内部的に点検をしただけだと思いますので、私は、きちんと監査委員に、これはちょっと
地域振興課が言うのはちょっとあれですけど、部長さんにお願いしたいですけど、区全体として、準公金の取扱いが
マニュアルどおりやられているのか、それから
マニュアルが間尺に合っているものになっているのかどうかも含めて、それから、今みたいに
地域センターがその
地域振興課以外のお金を預かりながら、事業の進捗にどこまでかかるのか分かりませんけど、事務局的な役割を持たされているというようなことについても、本当にこれでいいのかどうかも含めて、私は、事業の事務局的な公金に近いお金を預かるところというのが本来どこであるべきなのかということも含めて、この区の準公金の取扱いの在り方について、きちんと全体的に監査をしてもらう、行政監査的な性格も全部含めて考えてもらうようなことをやっていただくほうがいいのではないかなと思うんですけれども、ちょっと見解をお聞きしたいんですが。
◎
地域振興課長
すみません、私からちょっと先に答弁させていただきたいことがございます。今回、こういった準公金ということでございますけれども、汚職防止ということについて少しお話しさせていただきたいと思います。汚職防止につきまして、区としての取組がまずございます。こちら、区では令和3年度からリスク
マネジメント、業務上起こり得る不適正な事務につながるリスクに対して、それぞれの所管で取り組むようにということで、そうしたリスク
マネジメントの取組というのがございます。それで、個別の話になるんですけれども、
地域センターの所長会では、3年度からやっておりますので、令和3年度には、影響の多いリアルな題材を取り上げるようにということで、6か所の
地域センターで、現金や準公金のリスク
マネジメントということで取り上げてやらせていただいております。また、令和4年度は、準公金の引き出し、また着服をリスク
マネジメントというような題材に取り上げまして、18全
地域センターで取り上げているところでございます。同様に、リスク
マネジメントということに関しましては、業務レベルのリスクの軽減と業務改善のための優先的に取り組む事項を選定して、どこの所管でも一番取り組まなくちゃいけないリスクについては、全所管で取り組んでいるところでございます。この旗振りをしているのが経営改革推進課というところでありますけれども、今まだ通知は頂いていないところなんですけれども、準公金の取扱いに関する点検やら、リスク
マネジメントの実施についてということで、今全庁的に経営改革で、そこの準公金に関するリスク
マネジメントということで取り組む動きがあるというふうに聞いておりますので、今後、何がしかの全庁的なそういった準公金に関するリスク
マネジメントについては、経営改革推進課のほうから全庁的に動きがあるものだと思っております。